大津町と菊陽町の土地価格の相場とは?半導体工場だけじゃない!他にも注目すべきポイント

大津町と菊陽町の土地価格の相場とは?半導体工場だけじゃない!他にも注目すべきポイント 南西部の市場
南西部の市場

こんにちは、『あの街マーケット』の中島 美咲です。
今回は、熊本県の「大津町(おおづまち)」と「菊陽町(きくようまち)」の土地価格の相場についてお伝えします。
この2つの町は、半導体受託製造最大手のTSMCが工場を建設中で、その影響で地価が急上昇しているんですよ。
でも、それだけではありません。
他にもこの2つの町には魅力的なポイントがたくさんあります。
どれくらい上がっているのか、どうして上がっているのか、そして今後どうなるのか、詳しく見ていきましょう。

スポンサー

スポンサー

稲田堤の新築戸建てのことなら株式会社カワサキ不動産にお任せください

大津町の土地価格の相場は?

大津町の土地価格の相場に関心がある方は多いと思います。
そこで、国土交通省が発表した公示地価をもとに、大津町の土地価格の動向を分析してみました。
公示地価とは、毎年1月1日時点での土地の価格を国土交通省が調査し、公表するものです。
不動産取引においては、この公示地価が参考にされることが多いです。

2023年の大津町の平均的な公示地価は、1平方メートルあたり4万3,200円でした。
しかし、この平均値だけでは、大津町の土地価格の実態を把握することはできません。
なぜなら、大津町内でも、場所によって土地価格に大きな差があるからです。

例えば、地点別にみると最も高い公示地価を記録した場所は、大字室字門出176番4でした。
ここでは、1平方メートルあたり9万円という高額な価格がついています。
この場所の特徴は、まず、大津町役場やショッピングモールのイオン大津店などの商業施設に近いことが挙げられます。
また、周辺には「JR肥後大津駅」や国道57号などの交通インフラも整っています。
このように、生活に便利な環境にあるため、商業用の土地として需要が高いと言えます。

一方で、最も低い公示地価を示した地点は、大字室字東道免2095番1でした。
ここでは、1平方メートルあたり1万2,500円という低価格がついています。
この場所の特徴は、住宅地から離れており、周辺には畑などの農地が多く見られます。
また、公共施設や商業施設も少ないため、住宅用の土地として需要が低いと言えます。

さて、大津町全体の公示地価の変化率はどうなっているでしょうか。
2023年の大津町全体の公示地価の変動率は、前年比で9.32%上昇しました。
全国での変動率でみても9位となっていて、これは非常に高い上昇率です。
実際、熊本県全体の前年からの変動率(1.95%上昇)よりもはるかに高い数字です。
このように、大津町は土地価格が急激に上昇しているエリアと言えます。

菊陽町の土地価格の相場は?

続けて、菊陽町の土地価格の相場について、公示地価を見てみましょう。

2023年の菊陽町の平均的な公示地価は、1平方メートルあたり6万122円でした。
では、菊陽町の地点別の土地価格も見てみましょう。

菊陽町で最も高い公示地価を記録した地点は、光の森7丁目2番9外でした。
ここでは、1平方メートルあたり18万円8,000円という高額な価格がついています。
この場所の特徴は、周辺には整備された住宅地のほかに、大型ショッピングモールのゆめタウン光の森などの多くの商業施設に近いことが挙げられます。
また、周辺には「光の森駅」や国道57号などの交通インフラが整っています。
このように、生活に便利な環境にあるため、住宅用や商業用の土地としての需要が高いと言えます。

一方で、最も低い公示地価を示した地点は、大字久保田字川久保2007番でした。
ここでは、1平方メートルあたり2万1,000円という価格がついています。
この場所の特徴は、駅や商業地などから離れており、周辺には畑などの農地が多く見られます。
そのため、住宅用の土地として需要が低いと言えます。

さて、菊陽町全体の公示地価の変化率はどうなっているでしょうか。
2023年の菊陽町全体の公示地価の変動率は、前年比で11.24%上昇しました。
変動率の全国順位も7位と、非常に高い上昇率です。
実際、熊本県全体の前年からの変動率(1.95%上昇)よりも5倍以上となる数字です。
このように、菊陽町も大津町と同じく、土地価格が急激に上昇しているエリアと言えます。

大津町と菊陽町の土地価格は全国トップクラスの伸び率

国土交通省が9月19日に発表した基準地価によると、大津町と菊陽町の土地価格は全国トップクラスの上昇率を記録しました。
大津町では、駅前の商業地が32.4%という驚異的な高騰を見せ、全用途で全国1位の変動率となりました。
商業地だけでなく、工業地も31.1%という高い伸び率を示し、こちらも全用途で全国2位の変動率を獲得しました。
菊陽町でも、住宅地が21.6%、商業地が25.7%という高い上昇率を見せ、商業地に関しては全国10位に入る変動率となりました。
この2つの町は、熊本市から電車で約40分というアクセスの良さがありますが、それだけではありません。
半導体工場の建設が土地価格の上昇に大きく寄与しています。

半導体工場建設で関連企業や住宅需要が高まる

菊陽町にTSMCが半導体工場を建設することで、地域経済に大きな影響が出そうです。
この工場では、自動車やスマートフォンなどに使われる最先端の半導体を開発・製造する予定で、世界中から注目されているプロジェクトです。
工場の完成に向けて、半導体関連企業や部品メーカーなどが周辺に進出することが見込まれています。
これらの企業は、工業地や事務所用地の需要を高めており、その影響で地価が上昇しています。
さらに、工場の稼働によって約6,000人の雇用が創出されると予想されており、それに伴って住宅や店舗の需要も増えるでしょう。
商業地や住宅地の価格も上昇傾向にあると言われています。
このように、半導体工場建設は関連企業や住宅需要の増加という形で、菊陽町の経済活性化に貢献すると考えられます。

半導体工場以外にも影響を与えている要因はある?

半導体工場の影響だけでなく、大津町と菊陽町の土地価格に関係している他の要素も存在します。
熊本県は観光地としての魅力が高まっており、温泉や自然に恵まれたエリアに多くの人が訪れています。
大津町と菊陽町は熊本市に近接し、交通アクセスも便利なので、観光客にとっても魅力的な場所です。
観光関連の施設やサービスに対する需要も高くなっています。
さらに、熊本県では災害への備えや対策が重要視されています。
大津町と菊陽町は熊本地震で被害が少なかった地域であり、安全性や安心感が高いという評価があります。
これらの要素も土地価格を上昇させる要因となっています。

今後も地価上昇が続く可能性が高い

2024年に完成予定のTSMCの工場は、半導体市場の拡大に伴って、大津町と菊陽町の土地価格に大きな影響を与えています。
しかし、それだけではありません。
観光客数の増加や災害対策の必要性など、他の要素も土地価格に影響を及ぼしています。
これらの要素は今後も変わらないと予想されており、需要は高まる一方です。

一方で、供給面では用地不足が深刻化しています。
特に菊陽町では土地がほとんど残っておらず、大津町や周辺の町にも需要が波及しています。
このように、需要と供給のバランスが崩れている状況は、地価をさらに押し上げる可能性があります。

公示地価と基準地価

土地の価格を知るためには、公示地価と基準地価という二つの指標があります。
これらはどのように決まるのでしょうか?

  • 公示地価
    公示地価とは、国土交通省が毎年1月1日時点で算定する土地の価格です。
    地価公示法に基づき、不動産鑑定士2名以上が実勢価格に近いと判断した金額を公表します。
  • 基準地価
    基準地価とは、都道府県知事が毎年7月1日時点で算定する土地の価格です。
    国土利用計画法に基づき、不動産鑑定士1名以上が土地利用計画や市場動向などを考慮した金額を公表します。

まとめ

大津町と菊陽町の土地価格の相場についてご紹介しました。
半導体工場建設以外にも、観光客数や災害対策などの要因が土地価格を高めています。
これらの要因は今後も持続すると見込まれており、地価は上昇傾向を続けるでしょう。
この2つの町は不動産投資や店舗出店、住み替えなどに適したエリアですが、用地確保は難しくなっています。
興味のある方は、このチャンスを逃さないように早めに行動しましょう。
もし興味がある方は、ぜひこの機会にチェックしてみてくださいね。

スポンサー

タイトルとURLをコピーしました