こんにちは、『あの街マーケット』の中島 美咲です。
今回は、千葉県我孫子市の土地価格の相場をご紹介します。
我孫子市は、東京都心からおよそ30キロメートル圏内にある街で、常磐線を利用すれば東京駅から我孫子駅まで約60分でアクセスできます。
豊かな自然に恵まれた住環境が魅力のエリアでファミリー層に人気です。
では、東京圏の住宅地としての価格水準はどうなっているのでしょうか?
最新の国土交通省のデータに基づいて、詳しく見ていきましょう。
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我孫子市の土地価格は?
我孫子市の2023年の平均的な公示地価は、1平方メートル当たり9万5,5040円となりました。
エリア別に公示地価を見てみると、最も高い価格がついたエリアは、我孫子駅の南側に位置する「白山」エリアでした。
このエリアでは、1平方メートル当たり18万2,666円という高い公示地価が示されました。
一方で、最も低い価格がついたエリアは、我孫子市の西側にある「古戸」エリアで、1平方メートル当たり2万1,050円という低い公示地価が示されました。
地点別に公示地価を見てみると、最も高い価格がついた地点は、本町2-1-5でした。
この地点では、1平方メートル当たり42万1,000円という高額な公示地価がつきました。
一方で、最も低い価格がついた地点は、古戸字原79番3で、1平方メートル当たり1万7,800円という低額な公示地価がつきました。
我孫子市全体の公示地価の変化率について見てみましょう。
2023年の我孫子市全体の公示地価の変化率は、前年と比べて3.07%上昇しました。
これは千葉県全体の前年からの変化率(2.70%上昇)をわずかに上回る数字です。
我孫子市は土地価格が上昇傾向にあるエリアと言えます。
令和5年都道府県地価調査(国土交通省、7月1日公表)において、我孫子市我孫子4丁目563番9(我孫子駅北側)は、前年比18.6%という驚異的な値上がり率を示しました。
この数字は、東京圏の住宅地の中で最も高く、全用途を通じても6位にランクインするほどの高さです。
東京圏全体の平均値上がり率が2.6%であることを考えると、我孫子市の地価は他を圧倒しています。
このような急激な地価上昇の背景には、何があるのでしょうか?
次に理由を見ていきましょう。
我孫子市の土地価格が上昇する理由は?
我孫子市の土地価格が高騰する背景には、さまざまな要素が影響しています。
ここでは、その中でも主要なものをいくつか紹介します。
都心へのアクセス性が高い
我孫子市は、常磐線や首都高速6号などを使えば、東京都心まで1時間ほどで到達できる立地にあります。
そのため、都心で働く人や学ぶ人にとって、通勤や通学に便利な場所です。
また、都心から郊外への移住や二拠点生活を希望する人も増えており、我孫子市はそのニーズに応えることができます。
自然豊かで快適な住環境が整っている
我孫子市は、千葉県北西部に位置し、利根川や江戸川などの水辺や湖沼が多いエリアです。
さらに、市内には公園や緑地も広がっており、自然と触れ合う機会が豊富です。
空気や水の質も良好で、静かで落ち着いた雰囲気の街です。
子育て世代や高齢者にも配慮した施設やサービスも充実しています。
新築マンションや分譲住宅の供給が増えている
我孫子市では、近年、駅周辺や水辺沿いなどに新築マンションや分譲住宅が次々と建てられています。
これらの物件は、デザイン性や機能性が高く、上質な住まいを求める人に支持されています。
また、これらの物件は供給量に対して需要量が少ないため、価格も上昇傾向にあります。
観光資源や文化施設が豊富で魅力的な街
我孫子市は、歴史や文化に関する観光資源や施設が豊富な街でもあります。
例えば、市内にある「手賀沼」では、四季折々の風景や野生動物を楽しむことができます。
さらに、鳥専門としては日本初の施設となる「鳥の博物館」や、文人である志賀直哉の旧邸宅跡近くに建てられた「白樺文学館」などの施設では、芸術や文化に触れる機会が豊富です。
地域コミュニティが活発で暮らしやすい
我孫子市は、地域コミュニティが活発で暮らしやすい街でもあります。
市民同士の交流や協力が盛んで、さまざまなイベントや活動が行われています。
例えば、毎年開催される「手賀沼花火大会」や「あびこ桜まつり」などがあります。
また、市内には多くのNPOやボランティア団体もあり、社会貢献や地域貢献に関心のある人にも適した街です。
我孫子市の土地価格の上昇はこれからも続く?
我孫子市の土地価格はこれからも高騰していくのでしょうか?
我孫子市は都心からのアクセスが良好でありながら、豊かな自然と快適な住環境を兼ね備えていること、新しいマンションや戸建ての建設が盛んであること、観光スポットや文化施設が充実していること、地域のつながりが強くて住みやすいことなどがありました。
これらの要因は、我孫子市の土地に対する需要を高めており、今後も価格上昇の流れが続くと見込まれます。
一方で、土地価格の上昇には限界もあります。
供給が需要を上回ってしまう場合や、経済状況や政府の方針によって需要が減退する場合などです。
我孫子市の土地価格は、今後もある程度の上昇余地はあると思いますが、我孫子市周辺にも同様の環境を持つ場所があれば、急激な高騰は難しいでしょう。
我孫子市の土地価格を正しく判断するためには、市場の動きや物件の特徴などをきちんと分析する必要があります。
公示地価と基準地価とは?
土地の価格を知るためには、公示地価と基準地価という2つの指標があります。
公示地価とは、国土交通省が公表する毎年1月1日時点の土地の価格です。
この価格は、地価公示法に基づいて不動産鑑定士2名以上が鑑定したものです。
公示地価は、土地の取引や税金の計算などに利用されます。
基準地価とは、都道府県知事が公表する毎年7月1日時点の土地の価格です。
この価格は、国土利用計画法に基づいて不動産鑑定士1名以上が鑑定したものです。
基準地価は、都道府県が策定する国土利用計画や都市計画などに利用されます。
公示地価と基準地価は、評価時期や評価方法、評価対象となる土地などが異なります。
そのため、同じ場所でも公示地価と基準地価では異なる値段になることがあります。
また、公示地価や基準地価はあくまで目安であり、実際の取引価格とは異なる場合もあります。
まとめ
我孫子市は、東京都心への通勤や通学に便利な立地でありながら、自然に囲まれた快適な住環境を提供する街として、多くの人に人気があります。
近年は、新しいマンションや戸建ての建設が進み、不動産市場も活発化しています。
土地価格も高騰しており、今後もさらなる成長が期待されます。
我孫子市の不動産に関する最新情報や市場分析を『あの街マーケット』でお伝えしますので、ぜひご覧ください。
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