こんにちは、『あの街マーケット』の中島です。
今回は、日本の資産規模というテーマでお話ししたいと思います。
皆さんは、日本の資産規模がどれくらいなのかご存知ですか?
実は、日本は世界で最も資産が多い国なんですよ。
驚きましたか?
では、どうしてそうなったのか、どんな特徴があるのか、詳しく見ていきましょう。
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日本の資産規模とは?
まず、日本の資産規模とは何を指すのでしょうか?
ここで取り上げる資産は、国単位での「対外純資産」です。
対外純資産とは、国(企業や個人そして政府)が海外に持つ資産から負債を差し引いたものです。
外貨準備や銀行の対外融資残高、企業の直接投資残高などがあげられ、負債には証券投資や借入金などがあげられます。
財務省や日本銀行が四半期ごとに公表している「対外債務統計」に、「対外資産負債残高(年末)」を見て、確認することができます。
対外純資産がマイナスに転じる場合は「対外純負債」と言います。
では、日本の対外純資産はどれくらいなのでしょうか?
答えは、なんと約418兆6,285億円(令和5年5月公表の令和4年末現在)です。
前年比6.5%増で、14年連続の増加です。
これは、世界で最も多い数字で、32年連続一位をキープしています。
2位がドイツで389兆509億円、3位が中国で335兆7807億円です。
ちなみに、世界最大の対外純負債国はアメリカで2137兆9298億円です。
日本の資産規模が多い理由
では、なぜ日本の資産規模が多いのでしょうか?
その理由は主に3つあります。
円安の影響
まず、円安が対外純資産を増やす効果があります。
日本は海外に多くの資産を持っていますが、それらを円に換算するときに、円安であればあるほど高く評価されます。
そのため、円安になると対外純資産の額が大きくなります。
海外への投資が活発
次に、海外への投資が活発であることも対外純資産を増やします。
日本は長年にわたって海外に投資をしてきました。
特に、企業が海外の企業や債券に投資する直接投資や証券投資が多くなっています。
これらの投資から得られる収益は対外資産に加わります。
また、日本の投資家はリスクを避ける傾向が強く、安定した収益を生む資産を好むことが多いです。
これにより、海外の経済動向に影響されにくい対外資産を築いています。
国内経済の低迷
最後に、国内経済の停滞が対外純資産を減らさないことも重要です。
日本は長期的に低成長やデフレに悩まされてきました。
これにより、国内で消費や投資が活発にならず、海外からの資金流入が少なくなりました。
さらに、日本は高齢化や人口減少などの社会的課題に直面しており、今後の経済成長への見通しが暗いです。
これにより、海外からの投資や借入金が少なくなり、対外負債が増えませんでした。
日本の資産規模の将来性
日本の対外純資産は現在も世界一ですが、その将来性はどうなのでしょうか?
実は、日本の対外純資産は今後も増え続ける可能性が高いと言われています。
その理由は以下の通りです。
- 日本は海外に比べて高い貯蓄率を持っており、国内で使われない資金が海外に流出する傾向が強いです。
- 日本は海外に比べて低い利子率を持っており、国内で借りるよりも海外で借りる方が安く済むため、対外負債が増えにくいです。
- 日本は海外に比べて高い技術力やブランド力を持っており、海外でのビジネス展開や商品販売によって収益を上げることができます。
以上のように、日本は対外純資産を増やす要因が多くあります。
しかし、それだけに頼っていては安心できません。
対外純資産はあくまでも紙上の数字であり、現金化することは容易ではありません。
また、対外純資産が多いからといって、国民の生活水準や幸福度が高いとは限りません。
日本は国内経済の活性化や社会保障制度の改革など、自らの課題に取り組む必要があります。
まとめ
以上が、日本の資産規模とその理由についてでした。
日本は世界で最も資産が多い国ということが分かったのではないでしょうか。
しかし、資産が多いからといって、都合よく現金化できるものでもなく、ましてや国民に還元されているかはまた別の話になります(汗)
あくまでも、日本という国の現状を知るための一情報として、活用いただければと思います。
それでは、今回はこの辺で失礼します。
『あの街マーケット』の中島でした。
またお会いしましょう。バイバイ!